昔むかし、今を去ること約250年前の昔。宝暦6年(1756年)、野沢温泉村の名刹・健命寺の八代目住職・晃天園瑞和尚が京都へ遊学。村へ帰る時に、その頃関西地方で漬物として食べられていた天王寺蕪の種子を持ち帰り、境内の畑へ蒔いてみたそうな。
 すると……何と! 蕪よりも茎と葉が大きく大きくなってしまったそうな。村人はこれを『お菜』と呼んで栽培、漬け菜として使うようになり、今では長野県内はもとより全国的にも有名な野沢菜漬けになったとさ。めでたし、めでたし……。
 というわけで、温暖な西国生まれの天王寺蕪が、標高600m、冬の平均気温が零度6度という野沢温泉の気候で突然変異が起こって野沢菜が生まれ、特産になりました。本場の野沢菜は『三尺菜』とも言われるように、長さが1mにも及びます。



漬物というと、その塩分から身体に悪いと敬遠される方も多いようですが、野沢菜漬けがガン予防に効果があると言えば意外でしょうか。野沢菜にはガン予防に効果があると言われているビタミンCやビタミンA・B2、カルシウムが豊富に含まれている上に、食物繊維も多く含んでいます。

<各漬物の100g当りビタミンC含有量>
ナス 6mg 
キュウリ 13mg 
大根 15mg 
白菜 29mg 
大根葉 30mg 
カブ 32mg 
カブの葉 42mg 
キャベツ 44mg 
野沢菜 60mg 


<野沢菜漬・白菜漬の100g当り栄養分析>
  野沢菜漬 白菜漬
ビタミンC 60mg 29mg
カルシウム 170mg 50mg
ビタミンA 1,200IU −−−
カロチン 2,100μg 17μg
カリウム 380mg 24mg
ビタミンB2 0.14mg 0.03mg




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